アライブ通信(社長ブログ)

更新日:2018.12.20 - アライブ通信(社長ブログ)

社長の竹森です。

知り合いの方が、老犬の世話でたいへんだと最近知りました。夜は5回起きてお世話をし、腕枕で寝て・・・大変だけれど、ものすごく愛情を持って世話をされている様子が、他人事なのでほほえましい。

本当は、とてもとてもご苦労をされていると思います。

 

我が家の愛犬トム君の話

数年前、うちにも犬がいました。15キロある、少し大きめのシェットランドシープドッグ。名前はトム。

よくドッグフードの表紙になっている犬です。年配の人だったら覚えている、名犬ラッシー(コリー犬)と同じような顔の小型犬です。きれいな毛並みと賢い性格ですが、少々神経質です。

トムは、普通のシェルティよりも少し大きめで、最初、戸建てで、外犬として飼っていました。

 

ところが、外の道路を歩く人に、追いかけては吠えまくり、大便小便も庭にし放題で、もうどうしよう・・と思うほどの犬でした。長い毛並みはいつもドロドロで、凶暴で・・。

ただ、毎日の散歩のときはとても機嫌がよく、家族もとてもかわいがっていました。

 

外犬から室内犬へ大変身!!

ところが、引越しで、街中のマンションへ移動することになりました。

さて、庭がないので、どうしよう・・?と悩みましたが、リビングの片隅に居場所を作ってやりました。ケージやペットシートを置きなくないな・・と思いながら、まずは様子を見ようと、覚悟を決めて引越し。

ところが、この犬、引っ越した途端、性格が真反対になったのです。

全く吠えなくなりなりました。いつも、机の下で、穏やかに過ごしていて、来客が来ても、しっぽを振るだけ。

そのうえ、トイレは、1日1回の散歩時のみ。(部屋の中では、まったくしようとしないのです)

穏やかで、手のかからない犬へと大変身。

人間が変わった!じゃなく、犬が変わった!! なんと優しい、しつけのいい犬でしょう・・??それまでの、居場所がよっぽど居心地が悪かったのかもしれません。(反省・・・・)

 

犬も高齢になっていくと人間と同じ

そうして、数年が過ぎ、だんだん年を取って、歯が抜け、耳が聞こえにくくなり、目も白くなってきました。

でも、トムは相変わらず、穏やかで賢く優しいまま。獣医さんに通いながら、年月が過ぎていきました。

ところが徐々に、後ろ足が立たなくなりました。散歩で、歩く時もよろよろの状態。

今度は、散歩の時しかトイレできない・・という、彼の良さが逆に問題になってしまいます。

 

トイレが室内ではできない(出ない)ので、必ず外に連れ出して、土のにおいをかぐと、やっとできる(出る)のです。

オスなので、小水は片足ポーズ。

でも、一人では立てない。

大のほうだって、中腰にならないといけないけれど、後ろ足が踏ん張れない。

15キロのそこそこの重量がある彼のトイレポーズを、毎日家族でサポートしていました。

 

雨の日も、雪の日も。毎日毎日。傘をさして、腰を支えて。

次第に、本当に立てなくなってきたときには、犬用の手押し車に入れて、外まで運び、ここぞというところで出して、トイレ介助。15キロはなかなか大変です。

 

そうしていると、毎回、いろんなおじいさんたちが寄ってきます。

「うちの犬もそうだった。」「大変だった。」「〇年世話をしたよ」

皆さん、思い出しながら、懐かしそうにその話をしてくれました。

大変だったけれど、その犬に対して愛情はいっぱいあったような口ぶりです。

「犬も介護は大変だ・・」「認知症もなるよ」みんな、そう言ってました。

 

数年後、さらに悪化して、ついには寝たきりになりました。そうすると、おむつの出番

でも、犬なので、毛だらけで、これまた本当に大変です。

まだ、動物用の介護用品がまだなかった頃なので、人間用のオムツを工夫しながらやっていました。

 

トムが待っていてくれた

ある日、彼をおいて、いつものように私たちは仕事に出かけました。

でも、すぐあと、忘れ物をした?ような気がして戻ってみると、彼は息を引き取る寸前でした。

最後の時に、偶然会えるなんて、奇跡のようでした。

安心した顔をして、じっと私たちを見つめる彼の顔は忘れられないものです。

 

数年して、わが社に獣医さんのお嬢さんが入社しました。

この話をすると、最後まで面倒を見ず、獣医さんに安楽死を依頼するケースが多いとか。そんなことは、当時考えもしなかったので、本当にびっくりです。

 

動物には、とてもすごい力がある

犬や猫はとても身近で賢いペットです。長く生きるし、愛情もとても感じます。いなくなった時には、しばらくペットロスです。

 

ついこの間、3年ほど飼っていたベタという熱帯魚が死んでしまいました。

他の魚とは違い、喜怒哀楽を感じるしぐさをする魚で、なついてきたり、他の魚に怒ったりと、なかなか面白い性格でした。

たかが魚とはいえ、やはり命がなくなると、とても寂しいものです。

高齢者のお宅でも、結構ペットを飼っています。利用者さんもペットも共に年をとって、世話ができなくなることがよくあるようです。

介護する側からすると、余計なものは飼わないでと思ってしまいますが、ペットには、温かみも心を慰めてくれる力もあります。

私も、最後まで何かをペットとして飼っているだろうと思うのです(大型犬だけはやめておきます)。

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