更新日:2015.06.24 - スタッフブログ
認知症の人の記憶は一般的にすぐになくなるイメージですね。短期記憶、特に最近の出来事に関してはそう思われがちです。
そんな知識がありましたが、それが一概には言えない出来事がありました。
その方はご夫婦で住んでおり、初めはご主人のサービスで入っていました。その後、奥様のサービスで入りはじめましたが、かなり誘導するのに難しい認知症のある方でした。
ある日私がお皿を壊してしまいます。
翌日に同じような物を代替えとして持参して謝罪すると、
「あんたがこうてきたん??ありがとう」
次の日に訪問すると、
「あんたがお皿持ってきてくれはった人やな?」
次の日また訪問すると、顔を見るなりご主人に向かい
「このおねえちゃんが、皿もってきた人や」
次の訪問も、次の訪問も毎回言われるようになりました。ご本人にとっては、皿 = 私のイメージになったようで・・・ごく普通のお皿でしたが、本人にとっては嫌なイメージではなく何かが印象的だったのだと思います。
残念ながら、名前は覚えていただけませんでしたが(笑)
まあ、皿のお姉ちゃんでいっか! 普通のお皿でしたが・・・・・・・??