更新日:2015.08.05 - スタッフブログ
いつまでも記憶から消えないことがあります。
今から70年近く前のお話。その日いつものように女の子は縫製学校に通学していました。
空襲警報がなります。自宅までの帰り路に、焼夷弾がドンドン落ちてきます。友達と二人で必死に逃げます。真っ赤に染まった空が恐ろしくて恐ろしくて仕方がありませんでした。
そのころ女の子のお父さんは玄関先を行ったり来たり。娘が無事か心配でしょうがありません。
しばらくして目の前に小さい女の子2人が見えてきました。お父さんは泣きながら、ギュッと女の子と友達を抱きしめました。
「無事でよかった、よかった」
それから60年後・・・・その女の子はおばあさんになり介護を受けることになりました。そして8月が来るたびに、若いヘルパーに話します。
「平和な世の中になったわね・・」