スタッフブログ

更新日:2022.01.26 - スタッフブログ

マネージャーの井上です。

昨年は東京オリンピック、そして間もなく北京オリンピック。そして、アクセスポイント吉祥寺がある武蔵野市には、「ケアリンピック」があります。去る11月27日(土)にケアリンピック2021が開催されました。

介護や看護に従事する方々が、

「誇りとやりがいをもって働き続けられる」

が、武蔵野市の目的だそう。

勤続15年以上介護の仕事をしたら表彰される永年従事者。アクセスポイント吉祥寺では今年は8名のスタッフが対象でした。

雨の日も雪の日も、真夏のカンカン照りの日も、毎日毎日自転車で、利用者さんのお宅に通い続けた結果です。ほんとに15年間、お疲れ様でした。

 

介護は多分イメージ通りの仕事

さてさて、うちの会社に応募してくださる方、これから、介護の仕事を始める人は、他の産業から入ってこられる方がほとんどです。コロナ禍でここ2年間は介護業界でも、求人の応募が多く、ホームヘルパ-さんが増えました。

特に飲食店の時短や閉店などで、何人かのホームヘルパーさんが一気に介護業界を目指して応募が殺到した時期がありました。

・今の仕事がなくなったから

・接客業が好きだから

・以前から興味があって介護の仕事を始めてみたい

・親の介護が始まるのでいまのうちから、経験をつみたい

始める理由は様々。

 

そして、介護業界、どうしようかな?という方に、はっきり言います。

9割分は、大変なお仕事です!!

でも、たったの“1割の嬉しいこと”があります。

驚くことに、その“1割の嬉しいこと”が 9割の大変さを超える時があるのです。

そこに15年以上続けられる秘密があるのです!!

 

1割の嬉しいことって何ですか?

私には、「これです!!!」 と明確に言えません。これは一人一人が、体験しないとわからないから。口では説明が難しい心の中の気持ち、介護はそういう仕事です。

まずは9割の大変なことをお伝えします。そして、「こういうことが1割の嬉しいことかなあ」ということをお伝えします。

 

9割の大変なこと

これからのお話は、9割分の大変な話ですが、「これくらいならできる!!オッケー!!」と思われた方は、ぜひ今の仕事をすぐにでも辞めて介護業界に飛び込んでください!!きっときっと大活躍できます!!!

■仕事の内容

排せつ介助、入浴介助、デイサービスの送りだし、掃除、洗濯、調理、買い物代行、通院の付き添いなどなど。

訪問介護はお客様のお宅を訪問してケアを行います。

その家の掃除道具や洗剤、調味料、その方独自のやり方があるので、それに従いながら仕事をしていきます。

 

まず、新人さんが疑問に思うことはこんなこと!!

Q. どうして、ハンドソープがないの?

Q. 醤油と塩しかない、ニンジンだけで何を作るの?

ごむり、ごもっとも。パニックになる事もしばしばです。特に経験がないとその現場に居合わせただけで、慌ててしまいます。それに加え、訪問時間は決まっているので、1時間なら1時間でケアを終わらせなければなりません。

そして排せつや、入浴介助は決してきれいな仕事とは言えません。
・ずっとお風呂に入れていなくて、やっと入れる人
・排せつがうまく出来ず、便で汚染されたまま、お部屋にいる人
・転倒して動けずにヘルパーさんを待っている人

こんな人たちがヘルパーさんを待っています。

そして、一番どうにもならないのは、“人”です。

 

■介護は“人をケア”する事

介護は“人をケア”する事ではありますが、“人のケア”は思うようにいかない(涙)。

それは、こころ(気持ち)があるからです。

 

動きたくないよ~

今はいらないよ~

食べたくないよ~

 

こんな掃除の仕方は困るわ~

あんな命令口調で言われたらいやになるわ~

 

自分では精一杯やったとしても、利用者さんとの気持ちがすれ違うこともあるのです。たった一言の会話で、「あのヘルパーさんとは合わない!交代してほしい」といわれることも。(涙)

その分利用者さんと「密にコミュニケーションが取れるとうまくいく」とも言えます。

 

■認知症の方ってたいへん

認知症の重い方の場合は、時折暴言のような言葉を言います。手足が出たり、噛まれたり、つかまれたり、たたかれたりすることもあります。(※病気のためこのような症状が出る方がいます)

こちらの思いが、利用者さんにうまく通じないことで、とても歯がゆい思いもします。

特にケアを拒否されたり、苦情を言われたりした場合は、

「なんで私だけうまくいかないのだろう、、、、」

へこんでしまうことも多く、落ち込んでしまうこともあります。

 

■健康で体力が超大事

介護の仕事をする上での条件はなにより、健康と体力です。真夏の35℃もある日も自転車で走行、真冬の10度以下の時も目だけを出してほぼ覆面状態で自転車。

でも桜の時期は本当にきれだな~とよそ見運転かな。

そして重要な問題としては、トイレ問題。1日10件近く訪問するヘルパーさんは、トイレ休憩やお昼ごはんはいったいどうしているのか?コンビニやスーパー等のトイレなど借りながら、1日をこなしています。

こんな感じで、色々な利用者さんと対応することで鍛えられ、ヘルパーとして一人前になる事が出来ます。

 

続けることは難しい、でも続けられる仕事

誰でも、一つの仕事を長く続けることは、とても難しいです。一つのことを続けるための条件は色々です。

・仕事が好き
・体力があり健康
・メンタルの面で打たれ強い
・家族が健康でいる
・人と話すのが好き
・人のお世話が好き

こんな条件がそろっていないと、介護の仕事は続けられないように思います。人との会話でも、みながみな自分と合う方とは限りません。会話や波長が合わない方も沢山いるからです。

 

なぜ介護の仕事を続けられるのか?

 

人が好きだから。

 

よく、「人のお世話をして、ありがとうと言ってもらえるから」という方がいます。スタッフに聞いてみると、それもひとつの理由にあると思います。でも、もっと多い意見は、

 

「いろいろな話ができて、いろいろな人生を教えてもらえるから」

 

人の役に立つことはもちろんいいことで、「ありがとう」と言ってもらえることもうれしいです。「また来てね」とか「待ってたよ」と言ってもらえると、本当にうれしいです。

そして、現実としてそれと同じくらい、「なんできたの?」 「もう帰って!」 「頼んでないのになんできたの!」といわれることもあります・・・。

それを何度も繰り返して15年も20年も続けることが出来るのは

 

人が好きだから。

 

利用者さんとケアする私たちは、一期一会

私は、介護の仕事をしなければ知ることもなかったはずの様々な方と、出会うことができました。

  ・大会社の経営者

  ・有名な舞台女優

  ・著名な料理人

  ・デザイナー

  ・タイピスト

  ・専業主婦

  ・戦争を体験された方

まだまだたくさんの方がいらっしゃいます

色々な方が、

体調を崩されて、

一人では生活が大変になって、

誰かに支援を求めてきたのです。

この仕事をしていたからこそ出会えた方々です。

 

  ・人生のおくりかたを身をもって教えてくれた方

  ・がんの痛みにたえながらご逝去された方

  ・突然骨折してそのまま入所して、挨拶もできないままお別れした方

  ・ご家族に見守られてなくなった方

  ・おひとりで亡くなった方

  ・静かな方

  ・面白いお話をされる方

  ・おこりっぽくて何度も大声を出す方

  ・家族について楽しそうに話をされる方

  ・一人の生活を満喫されている方

  ・いつも不安で不安でいっぱいな方

  ・よく寝ている方

  ・ねこが大好きな方

  ・いつも外の天気を気にされる方

  ・いつもヘルパーの結婚を心配してくれる方

 

人は何よりも難しく、人は何よりも面白いと感じるのはこの仕事ならではです。

 

利用者の方々から多くのことを学び、成長させてもらいます。

私たちはケアをする一方で、利用者の方々から多くのことを学び、成長させてもらいます。

掃除や調理の仕方であり

仕事を頑張りなさいと励まされる事であり

こういう生きかたがあるよという大きな教えでもあります。

その方が体験して、私たちの1回の人生では体験できない事を、お話を聞くことで、私たちも体験ができるのです。

 

では、逆に私たちヘルパーは、何でしょうか?

自分では掃除機がかけられないのでかけてくれる人

買い物が大変だからスーパーまで行ってくれる人

通院が大変だから車いすを押してくれる人

 

そして、少しの間だけでも、そばにいてくれる人

 

安心感

 

例え認知症になったとしても、覚えていなくても、誰かがそばにいるなと感じるだけで、ありがたいのです。

その人がそのひとらしく、混乱もしがら、たまには笑い、たまには怒り、それでも自由に日々の生活を送る事、そのお手伝いです。

 

365日ないと困る仕事

コロナ禍で人との距離が少しずつ遠くなりました。職員同士のお菓子のおすそ分けも、一時ストップしたことがありました。出来るだけ離れて、距離を保って、会話はなるべく少なく・・・。

この2年で生活スタイルが大幅に変わりました。外食に行けない、旅行に行けない、飲みに行けない。

訪問介護はそれでも、2年前とほとんど変わりなく、ずっと仕事がありました。(もちろん感染対策を十分に行って訪問するのですが)

なぜでしょうか?ヘルパーが感染源になる可能性はあるのに、なぜ来なくてよいといわれなかったのか?

 

365日来ないと困る仕事だから。

へルパーが来ないだけで、生活が成り立たないから。

 

これだけ需要のある仕事はないのです。

 

継続は自信と健康なり

うちの会社で一番長く勤務しているヘルパーさんたちはもう20年以上になります。もう、80代も間際のそのヘルパーさんたちはとてもお年には見えません。姿勢もシャンとしていて、いつも仕事に対して真剣に向き合っています。

以前そのヘルパーさんたちから個別に話を聞く機会がありました。(弊社の個別面談:晴れトーク)

その方が話した言葉は、介護の仕事をしている人にとってだけでなく、すべての仕事をしている方にとっても勇気づけられる言葉でした。

 私 「最近お仕事はどうですか、困っていることはないですか?」

 Aさん「そうね、おかげさまでこの仕事をしてから風邪をひかなくなったわ。 だって仕事してないと、すぐ弱っちゃうでしょ。 家にいて退屈していてもしょうがいないわよ。 利用者さんのお宅に行くと元気をもらえるし、元気づけてあげることもできるしね」

 Bさん「滞在時間が短いけど、訪問したらお話を沢山聞いてあげたい。ありがとうと言われるとうれしいしね・・。もし仕事で悩むようなら、この仕事はしないよ」

この先輩方は、いろんな経験していると思います。それでもやはり、好きな介護の仕事は、それ以上の楽しさややりがいがあると話しています。

 

頑張って。いい仕事だよ

私が介護を始めてすぐの同行訪問の時。
道すがら、さらっと言葉をかけて下さった先輩の一言。

 

「頑張って。いい仕事だよ」

 

もう16年も前の話ですが、今でもその言葉を覚えています。1年くらいの経験ではどうしても大変さの方が勝り、理解できなかったのを覚えています。今になってわかる一言です。

今年度も数名の新しいスタッフが入社してきました。私も同じようにその一言を伝えるようにしています。

私も16年やってみて思うこと、

やっぱり介護って大変だけどいい仕事だな・・・。

だから10年も20年も続ける事が出来て、続ける人がいるのです。

1割の嬉しいことを体験すると絶対にやめられなくなる、変な魅力があるのです。

 



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