マネージャーの井上です。
2020年は、新型コロナウイルスで大変な年となりました。春の怒涛のような感染爆発、そして、第2波。秋が来て、「GOTO何とか」でそろそろ日常がもどったかな・・と思っているうちに、第3波到来!!という感じらしいです。
電車内の人も増えてきて、街は人があふれていたのに、大変です。油断はできません。
2020年は新型コロナの幕開けだった・・・(オリンピックはどこへ?)
思えは、今年の2月。
どうも変な病気が流行るらしい・・という不安で、いち早くマスクの買い出しを行いました。マスクは私たちにとって大切な仕事用品。なくなったら大変です。
そして、すぐにスタッフ全員に体温測定をお願いし、発熱時には報告するように義務付けました。
そんな状態がはや10か月以上。みんな、まじめに毎日健康チェックしてくれています。
この期間、当社では、スタッフ2名ほどが少し発熱(1日で解熱、新型コロナは陰性。。ほ・・・)したケースはありましたが、それ以外のスタッフは皆ずーと元気!!
体温を付けるようになってから、実は自分の体温の低さにがっかり↓↓したり・・。
36.9度でヒヤヒヤしたり、早めに早退したりと、落ち着かない日々を送ってきました。
まさかこんなに世の中の動きが変わるとは・・・。
誰もがそう思ったのではないかと思います。
3.11の震災のあの時も、生きていたらこんな出来事がおこりえるのだと愕然としたものでしたが、今回は一部の地域ではなく、日本だけではなく、全世界で起こった目に見えないウイルスとの闘いです。
今までの常識が覆られることが起きたのだと思います。
今までの常識とは違うこと(今までの生活の正反対だったこと)を少しだけ、
・外出するときはマスク着用
・人と近づかないこと
・集まりすぎないこと
・手を30秒以上よく洗うこと
・家にいること
・換気すること
・別々に離れて食べること
・病院に気軽に行かないこと
・娯楽が本当に贅沢になる事
今までは何も考えずにできていたことが、考えながら生活しないといけなくなりました。
行動を見直さなければならなくなったのです。
例えは、スーパーで・・
①アルコール消毒をしてからかごを持つ
②少人数で買い物する
③試食ができない(ない)
④レジでは前の人と距離をあけて待つ
(これになかなか慣れない・・つい詰めて並んで、おっと、離れないと、と思う。でも最近は、線が引いてありますね)
⑤おつりは手渡しではなくトレー越しに
(これも思わず手を出して、恥ずかしい思いをする)
⑥短時間で買い物をする
買い物一つでもこれだけ常識が変わってきました。
新型コロナと介護の仕事
では、私達の仕事では変わったことはあるのでしょうか?
訪問介護では、各ご利用者の自宅に訪問するので責任重大です。
利用者さんは、デイサービスに行くか、自宅で過ごすかのどちらかに近い生活を送られています。身体が不自由なのであまり外出される機会は少ないので、感染するケースとしては、かかわった介護スタッフ又はご家族からの感染が可能性として考えられます。
そのため、私達スタッフはいつも以上に神経をとがらせ、自分が感染源にならないように、手洗い、うがい、アルコール消毒を徹底します。
訪問前に自分にアルコールを振りかけて入室するスタッフもいます。
自転車の手すりを念入りに拭くスタッフ、
電車移動するスタッフは、事務所に帰って全身アルコール消毒をしたり、
少し微熱のある利用者さんのお宅に訪問するときは、手袋を2重にしてお互いの感染を防ぎます。
スタッフの体調面で心配なのは、入浴介助です。
マスクが外せないのでスタッフに脱水の危険があります。ただでさえ湯気で蒸されるので、介助中も注意が必要です。
今、当社では感染者も熱のあるスタッフもおらず、本当に良い状態を保っています。
これからまた、感染者がどんどん増えるようでしたら、ますます上記の対応を徹底していかなければなりません。ワクチンがない限りは年単位でこの対応が続いていきます。
そんな先行きが不安定ななかで、少しだけ嬉しいことが・・・。
あのマスク不足の時、手作り布マスクを提供してくれたスタッフとスタッフのご家族がいました。
医療業界もそうですが、ケアに必要な備品が無いことは、ケアをする側の不安感、そして人の命にかかわります。医療程切迫してはいませんが、今マスクがなくなることはケアスタッフにとっても不安材料です。
布マスクの一番良いところは、洗って繰り返し使える事。
これが一番の強み。そして、こんな中でもマスクの柄を楽しむことも必要。
何よりも、一針一針に込められた思いが嬉しい。
こちらはスタッフのご家族が作って下さったマスクです。ゴム紐はストッキングだそうです。↓↓↓
耳が痛くならないし、柄も色々あって、男性、女性どの柄でも選べるようにしてくださったことが分かります。一つ一つ丁寧に梱包してありますし、男性用のサイズも作って下さいました。今回は2回目のプレゼントでした。見ず知らずのスタッフの為にこんなに沢山、
交換用のガーゼまで・・。Oさんのご家族に本当に心から感謝です。
次は、スタッフ自らが他のスタッフ用に作ってくれたマスクだそうです。
こちらも柄が色々あって、それぞれが選んでつけてみました、記念写真です。
みんなのことを考えながら、作ってくださったことが嬉しい。
「有り難いというか、気持ちが嬉しいですね」(代々木公園店長 談)
Mさんありがとうございます!!
何回も撮りなおした結果の渾身の一枚!!
私達訪問介護のスタッフは、仕事では体の不自由な方をケアしています。いつもは生活を支える側。
でも、実は精神面で利用者さんや、そのご家族、仲間であるケアスタッフ、そして自分の家族に支えられていることを忘れてはいけないのです。周りの全ての人に感謝しながら自分の職務を全うすることで世の中の役にたてるのかもしれません。
今は、人と人が “離 れ る” ことが求められます。
しばらくは、不自由な生活をせざるを得ませんが、自分が「その行動をする」ことで実は、みえない「誰かの役に立っている」かもしれません。
当社はやっぱり“スタッフがあったかい” “人の思いが近い”そんな会社です。