マネージャーの井上です。令和元年は、災害の多い年になりました。今まで、こんなに大きな台風が沢山くる年は、あまりなかったのではないかと思います。
特に台風19号(2019年10月)の規模は、とてつもなく大きかった・・・。
今後も9月.10月はますます危険な台風がくることになります。どこにいても、いつでも、自然災害は襲ってくるのだと実感しました。
台風19号への準備
さて、先日の台風19号では史上最大の防御とも思えるほど、当社も前日から万全の対策をとりました。
金曜日から土曜日(10月11日~12日)には関東直撃と言われました。
木曜日の昼間から「史上最強の台風、防風、高波・・など」など速報ラインメッセージが社長からどんどん届きます。
①土曜日の訪問をケアマネと検討してください。
②会社の自転車、看板、植木など、避難をしっかりしてください。
③ヘルパーさんが訪問した時、利用者さん宅で危ないものとか外にないか。気を付けてみて。
④その他、気を付けたほうがいいことはLINEで共有しましょう。
「しゃ、社長、そんなに危険をあおって・・・こ、怖い」
と思いながら、常に社員思いで突き進む社長の最新情報におびえつつ、仕事をします・・。
各店店長から、どんどん準備や心配内容が届きます。
当社では、今までも、大雪や台風の場合でヘルパーさんが危険と思われる場合は、利用者さんとヘルパーさんでお互いの了承の元、派遣をお休みにしていただくことがあります。
年々、この災害時の対応は増えていて、今や年に3~4回は利用者さんにお願いをしている状況です。(※但し、お一人でお住まいの方で生命に危険のある方は通常通り訪問しています)
やはり気候変動のせいなのだと思います。
訪問介護では訪問の判断は「自転車移動ができるかどうか、安全に向かうことができるかどうか」それによって判断をしています。
途中で風にあおられたり、雪の場合は自転車の車輪が雪にとられたり、転倒の危険もあるので歩いて向かうか、又は訪問を中止させて頂いています。
今回の場合、台風が土曜日にくるというので金曜日の朝から社長指令の元、各事業所に向かって対策をとりました。
史上最強の台風への対策
まずは、
- ヘルパー訪問のスケジュール調整(生命に危険がある利用者以外はお休み又は訪問日をずらしてもらう)
- 養生テープで窓を保護(テレビのニュースでしきりに言われていました)
- パソコンはテーブルの上にあげて帰る(水没防止)
- 窓やドアのちょっとした隙間にはものを詰める(雨・風を防ぐ)
- 災害用アプリを入れる(最新の情報を取り込む)
前日からどこの店に行っても養生テープは売り切れ、他の事務所にあったものをかき集めて、各店に持ち込み貼り付けます。(米の字型に貼り付け)
マンションでは、高い場所でも窓から水が入り込む?等のうわさから、窓の枠にも四方囲うように貼り付けます。
これで大丈夫だろうか??社長も点検し、これで様子を見ましょう・・とこの日は早めに帰りました。
我が家の台風対策
さて、職場だけではなく、皆さんも台風対策をしたのではないかと思います。我が家ではどんな台風対策をとったか? それは水曜日からはじまりました。
何を準備したか?
- 非常食
カップラーメン・・・災害時の非常食はこれ!お湯を沸かすことができればまずはこれで数日過ごせる。
水・・・これもないと命取りになります。うちではウォーターサーバーがありますが、万が一電気も切れた場合は、使い物にならないので注意が必要です。非常用コックがあれば、通常通り、冷水は使えます。(これも用意しておいた方がいい物)
レトルトご飯・・・こちらもなんとか、温められれば、食べられます。比較的日持ちもするので、普段から置いておくといざというときに役に立ちます(ご飯炊き忘れ?のとき等も)
缶詰の購入(鯖缶、ツナ缶)・・・ご飯やカップ麺は炭水化物、たんぱく質も必要です。非難が長期間に及んだ場合、栄養面でバランスをとるためこちらも準備します。おかずになって、たんぱく質も摂れます。
チョコ購入・・・これは遭難時にも言われますが、例え避難していてもきっとお菓子や甘いものは食べたくなるであろうと、最後の手段として、イライラ防止にも甘い物。
因みにスーパーでは金曜の段階でカップラーメンは品薄に・・、カップラーメンの棚にあったわずかな商品も奪いあいです。
- 電池購入と電灯がきちんとつくか確認
電池は色々なサイズを用意、意外と単2を使う場合もあるので、バリエーションは増やしてもっておく方がよいかと思います。そして種類によっては、一度に4本も使うものもあったりするので、要注意です。
電灯に関しては、まずはつくかどうか?が問題です、普段使わないので、大抵電池が切れそうになっています。
それと本当は、お部屋のそれぞれの箇所に置く方がいいと思います。せめて1階と2階それぞれの階に設置。それとできればLEDライトだと、なおベストです。
- ガスコンロの予備も購入
予備はあるものの、1本半しかないので、とりあえず3本を追加購入。カップラーメンを作るときなど色々な場面で重宝します。
万が一、電気が切れて復旧しない場合は、冬場の暖房用に簡易のガス暖房機もあるので、それにも使うことができます。
- 窓枠に養生テープ貼り付け
たまたま引っ越しした時の残りがあったので、それを張り付けました。少ししかないので、たりなくならないように、計算しながら貼り付けます。最後は少し足りなくなって、仕方なくダンボールを窓に挟んでおきました)
- 車にガソリンを満タンに入れる
早めの木曜に実施、これも万が一を考えて。
- 携帯トイレ
こちらも備えておくべきもの!
- ラジオの電池確認とラジオがつくかどうか確認
ラジオは日常的に使わないので、かなり埃をかぶっていました。それをきれいにするところから始め、電池も確認しましたが、しばらく使っていないので、電池は切れていて、電池交換をしました。これが電池4本も使うタイプでしたので、電池を買っておいてよかったなと・・。
- お風呂にお湯を張る
飲む水も必要ですが、使う水も必要。何かに使えることも考え、浴槽も満タンに水をはります。
- 携帯電話の充電器の購入
私はまめに充電する方なので、今まで買ったこともなかったのですが、これもいざというときに必要。電気屋に行きどれを買ったらよいか聞いて購入。使い方も知らなかったので、これもネットで検索。アイホンとアンドロイド、どちらも持っていたので、機種により、充電の口が違うのでこれも要確認でした。
とりあえず、思いつくままに用意します。何も起きませんように・・祈るように翌日を迎えます。
台風19号がやってきた!!
土曜日・・・
予想通りの雨の朝でした、だんだん雨・風がひどくなります。防災無線がなり、場所によっては避難準備の呼びかけもなりだします。
社長から、土曜も台風情報がバンバン送られてきます。
夜には多摩川が堤防を超えました。今まで経験したことのないような大雨で東京でも身近な場所が危険である事が分かりました。
夜中には、雨が少し収まり、自宅は被害もなく、無事でした。
会社は、というと、こちらも、どこの事業所も何事もなく無事だったようです。
台風では安全だといわれていた関東地区に、今回は甚大な被害を及ぼしました。
今後はどの地区でも安全な場所はなく、常に避難準備や防災に対しての“備え”が必要なのだと思います。
無事だったから良しとはせずに、何が準備不足だったのか?万が一の時はどこが避難場所で、どうやって家族と連絡を取るのか?等課題が残ります。
出社判断の取り決めが必要だ
そして、企業にとっても新たに取り決めが必要な問題も出てきたように思います。
それは「出社判断」です。
無理に出社することで、本当に必要な人(救急医療など)に人手が回らない場合があるからです。
今は働き方も自由です。会社でなくともパソコンがあれば仕事ができる人もいます、会議も遠隔でできます。無理に出社することで事故が起きることもあります。ここは冷静な判断が必要です。
当社の場合、医療の仕事ではありませんが、それに近い仕事です。
食事・排泄などどうしても、私達の支えがないと生命に危険がある方もいらっしゃいます。ですから、このような場合は、ケアが必要な方の優先順位をきめ、より危険な方を優先して訪問させて頂きます。
生命にかかわらない事業であれば、1日や2日、会社に出られなくとも問題はないように思います。こういった対応は、社員ひとりひとりの危険や混乱を招く事を回避するうえで、必要な決断になってきているのだと思います。
今回の台風は、週末の土曜日に来ました。
これからは平日でも夜でも災害が起こりえることを考えると、早くから災害に対する企業の判断、取り決めがもとめられるのだと思います。