マネージャーの井上です。
1年はあっという間ですね。大きな事故がなく、スタッフが元気に仕事ができたことが一番よかった!!
2018年は4月の介護保険改正があり、バタバタとスタートした1年でした。3年に1回の改正なのですが、私としては「老計10号」の自立支援の見守り的援助が十数年ぶりに改正になった事が、大きな出来事でした。
自立支援については、介護している職員自身も明確でない分、とても仕事がしづらい内容です。それが少しだけ明確になったことは、対応するスタッフも、理解しやすくなったのではと思います。
そして、アクセスポイントの、今年最大の収穫は「サービス提供責任者による研修会」か開催できた事です!!
今年の初めにちょうど、社長と今後の研修について何度か検討を重ねてきました。昨年までは私が担当をしていましたが、いまいち参加率がのびず、マンネリ化しているなあと思っていました。私の研修は四角四面で全くおもしろくない・・・資料もほぼ読み返すことのない資料です。
そんなこともあり、今年はどうしようかなあ???と。こんな私ですが、私を含め、常々各店をみながら思っていたことは、サービス提供責任者の知識不足、伝える力不足、スタッフへの教育・指導力不足という課題です。
そこで考えたのが、「研修を受ける側だったスタッフが講師になる、研修会の開催」
主役は、講師経験ゼロのサービス提供責任者たち。
忙しい業務の中で、はたしてできるだろうか?
資料作りに時間をかけすぎないだろうか?
そもそも自分でテーマを決められるだろうか?
そもそもこの研修講師を積極的にやってくれるだろうか?
実は、不安はいっぱいでした。
研修を担当していた自分としても、資料にかなり時間がかかる事がわかっていました。
「どういう研修をしたら理解してくれるか」という悩みは、いつも持っていました。でも、なかなか伝えたいことと、伝わることは一致せずにいました。
なるべく、「資料は少なく、自分自身で考える事、お互いが意見を出し合える」ような研修ができるように工夫をしてきましたが、それもとても時間がかかる作業です。
そんな不安を抱えつつ、スタートしました。
2018年4月から開催してみましたが、それは期待を裏切る(?)とても素晴らしい結果となりました!!
まず、みんなが自分なりにきちんと資料を作ったことです。
最初は私から、「昨年の資料を使っていいよ」とアドバイスしていましたが、みんな自分の資料を用意して、事前練習に望んでくれました。
初めての研修資料はとても作りこんでありました。テーマを絞り込めていない状態で、事前練習に望む人もいました。私と社長のアドバイス(伝えたいことは簡潔にまとめよう)でガラッと内容を変えた人もいました。それでも、本番当日には、自分の伝えたいことをしっかりとまとめて、研修に望んでくれました。
個性あふれるスタッフが多いので、
絵が得意な人は絵を使った資料や紙芝居形式の研修
参加者の意見を引き出すブレインストーミング
実際の介護の実技研修を行う
介護食を食べてもらう
マナー研修で顔ヨガをやる
こんなにたくさんの研修方法があるのかと驚かされたほどです。
毎月、嗜好をこらした研修が多いので、「ほお~~~」と感心させられ通しです。
ほんとに伝えようとする工夫が素晴らしい!!
当社では、皆さんがイメージする一般的な研修ではない事をお伝えしておきます(笑)
毎月の研修も今月で一人3巡目.4巡目となってきました。
何度も繰り返しやることで、一回目よりもよりうまくなっていきます。だいぶ慣れてきて、自信をもって研修をこなしてくれるスタッフも出てきました。
このサ責研修の最大の目的は「人に教えることは、自分で学ぶこと」にあると考えています。
教えるためには、それだけの知識や技術が必要になります。
そのためには、本でもネットでもとにかく調べること、そしてわかりやすくまとめる(資料)ことが必要になります。そして、最大に難しいのは伝えることです。
膨大な資料はネットから引っ張れるます。
でも、それを
- 一言にまとめたり
- そのどこを引用するのか
- その情報は正しいのかを判断
- 教えられる人が理解できるように簡潔に資料にする
これができれば、自分の力となります。
子育てもそうかもしれませんが、出来ないと思って、すべて上からやってしまうことよりも、まずは自分でやってもらうこと。
そこで、どう本人が感じて動くか、面白いか、判断してもらうことが、一番の成長になるかもしれません。
どのサ責も積極的にサ責講師に取り組んでくれたことは、私にとって最大の誇りです。
うまくできなかもしれない、だけど自分なりに工夫し、アレンジし、チャレンジしたことがとにかく素晴らしいと思います。
一人一人のアイデアは無限大。だからいろんなアイデアで楽しく学ぼう、チャレンジしよう!!