マネージャーの井上です。
6月2番手の研修は吉祥寺です。
今回は「記録表の書き方」について
もう何年もこの仕事をしていても毎回研修が必要な内容です。
なぜなら、それには利用者の大事な状態記録が残されているから、
そして、全てのスタッフは皆バラバラな観察力で、記録の書き方もバラバラ。
目に浮かぶような記録を書くスタッフもいれば、あともう少し〇〇を教えて~~!
と思うこともあります。
今回は素晴らしかった記録を実際の記録表から拾い紹介。
みんな他のスタッフの記録の書き方に興味津々です。
今回はこんな事教えてくれたらありがたい記録について紹介します。
・買物で何をかったか
・どんな食事を召し上がっていたか
・どんなメニューを作ったか
・ヘルパーが一緒にできたこと
・ヘルパーだけでしたことや利用者と一緒にしたこと
・利用者が実際に発言した会話の内容
・利用者が苦労して行っている事
・利用者が前日にどのように転倒したかを聞き取った内容
・利用者のけがの状況の経過
・会社に判断を仰いだ内容
・食事中の嚥下状態
・利用者が発言した体の状態についての説明
・どの部分がいつからどう痛いのか、どの部分が腫れているのか、赤みがあるのか 等
よく5W1Hといいますが、もう少し・・という記録はどこかが足りていないようです。
いつ、どこで、何が、どのように、どのくらい、どうなのか???
やはりこれをつねに意識して書くことで、知らない人でもイメージがわいてきます。
「普段知らない人でもイメージできて状態が分かるくらいの記録」
それがベストでしょうか。
では、
毎日見ているとそれほど状態が変わらない人もいます、そんな人はどう記録したらいいのでしょうか?
自分を含め、毎日同じ気持ちや体で過ごせる人はいないと思います。
天気の悪い日は、気持ちが落ち込む人もいるのではないでしょうか?
身体の動きが悪い人もいるかもしれません。
会話から引き出せることもあります。
観察と、会話からどれだけ情報を引き出せるかが重要かもしれません。
続いて、6月最後の研修は池袋店の「認知症」研修です。
今回は認知症の種類と認知症の方の主となる症状(中核症状)と介護者が対応に
困る、(ただしかかわり方で軽減する症状)(周辺症状)について、
それぞれあげていきます。
・時間の感覚がない
・お薬をのみ忘れる
・時間が分からない
・同じことを言う
・大声を上げる
・デイに行くのを拒否する
・急におこる・・・・・・等
いろいろな症状がありますが、どれも利用者本人にとってはとっても困っている事、
家族介護者も困っている事、
でも関わりかたで、症状が落ち着くこともあります。
それは、幼いころの海外での生活や、戦争中の物のない時代のこと、
奥様に恋をしていて恋文を書いたこと、
苦労して一人で子育てをしたこと、
それはご本人が話さない限り、誰も知ることのない人生の歴史です。
今、大声で怒鳴る事
・・それは商売をしていたころの大声かもしれません。
時間をしきりに気にすること
・・それは昔ご主人が帰って来る時間を思い出して気にしているのかもしれません
物を捨てない事
・・戦時中物がなくてそれしか食べるものがなかった、捨てるなんてもったいない!
そんな思いかもしれません
少しでもその裏にある思いを理解し、寄り添えるように私たちは努力を重ねていかなければならないのです。