マネージャーの井上です。
先日97歳のおばあ様と娘様に会う機会がありました。
娘様も高齢に入りつつある年齢ですが、車椅子の移動からお食事の
介助までとてもこまやかです。
「お母さん、これ食べる?」
「柔らかい?食べられる??」
「もう少しご飯食べる?」
「おトイレは?まだ大丈夫?」
少しだけむせてしまう自分の母を気遣いながら、
一口一口、口元に運びます。
むせたら、背中をさすって、
口元を拭いて最後に口の中に食べかすが残っていないか確認。
自分の食事は後で、とは言いつつ食べられるか食べられないかの確認は娘さんが
自分で食べて確認します。なので、結果食事介助をしながら少しずつ自分も食べるのです。
大昔、
母親がそうしてくれたように、
今度は自分が子供のようになった母親の口に食事を運びます。
考えてみれば、これは人間だけができる技のような気がします。
動物だって、子供が大きくなってしまえばもう自分の親に餌を運ぶことは
しません。
唯一人間だけができる「親孝行」です。
この高齢化社会で、日々、毎日毎日自分の親を介護している、
息子さん、娘さん、お嫁さん、お孫さん・・
あなた方は毎日最高の親孝行をしています。
私はまだ、親孝行してはいませんがいずれその時が来たときは、あなた方と同じように親孝行ができるか不安です。
毎日、同じ気持ちでトイレ介助ができるか不安です、あまり食べてもらえなかったら、悲しくなりそうです、
思いどうりに動いてくれなかったら、怒ってしまいそうです・・・。
でも、あなた方を見ているととても勇気をもらえます。