更新日:2016.07.05 - スタッフブログ
訪問介護を始めてすぐのころの話。
掃除のサービスに入って、ひたすらきれいにすることを考えて掃除をしていました。
しばらくして遠くから、
「痛い!」という声と、 娘さんの「どうしたの?」という声。
なんだろうと駆けつけると、その利用者さんは階段から落ちて横になっている状態でした。
・・・一体何が起きたのか??・・
自分でも理解ができなくて、それでもひとまずベッドまで何とか移動。
その間も「痛い!痛い!」としきりにおっしゃっていました。
嫌な予感もしたので、娘さんと相談し近くの整形へ 。
体重が軽い人でしたので、私がおぶって無我夢中で病院までお連れしました。
診断の結果は、大腿骨の骨折でした。
介護を始めて間もないころ、 「掃除をしてきれいにすること」が援助だと思っていた自分に、
「利用者をみるのが本当の意味の援助」と教えてくれたのが、 この出来事でした。
それ以来、ちょっと外にでようとする利用者さんにじっと目線で追うようになりました。
見えなくなったら、こっそりついていくのです。
利用者さんにしたら「大丈夫よ」とおっしゃいますが、
「そうですね」といいながらずっとうしろから、
”見て守る” ”見守り”ができるようになったのです。